「ローテーブルでご飯が食べにくいんだけど、どうしたらいい?」
ダイニングテーブルを置くスペースがない、あるいはリビングでご飯を食べないといけなくて、ローテーブルを食事のテーブルに使う人も多いんじゃないでしょうか。
ただ実際にご飯を食べてみて「とても使いにくい」、「疲れる」と感じる人も多いみたいです。
合わないテーブルを買ってからでは手遅れ。
ローテーブルでの食事がしにくい理由や、最適なサイズの選び方などをまとめてみました。
(ちなみにソファに座って食事するのを前提に考えてるので、床に座ってローテーブルで食べる場合の事じゃありません)
タイプ別におすすめのローテーブルをまとめてみました!
【おすすめローテーブルはコレ!】一人暮らしや折りたたみなど、タイプ別に選んでみました。
「ソファにローテーブル」はご飯が食べにくい
ソファの前にローテーブルを置いて食事をする場合、とても使いにくくなるんですがその理由としては次のことが考えられます。
- 高さが合わない
- ソファが沈む
- 幅が狭い
詳しくみていきます。
高さが合わない
とにかく高さが合いません。
一般的にはソファの座面とローテーブルの天板面は、ほぼ同じ高さになります。
食事をしやすくするには、座面と天板の高さにある程度の差が必要となります。
最適な差については下に詳しく書いてますが、そこがないので前かがみで姿勢が悪くなって食べにくくなります。
ソファが沈む
またソファというのはゆったり座れるように、座面が柔らかく沈み込むようになってます。
どのくらい沈むかはソファによりますが、ダイニングチェアよりもやや低めの座面が沈んで体重が後ろ側にかかる構造になっているので、前にある食事をさらに食べにくくします。
幅が狭い
もちろんモノによるんですが、ソファに合わせたテーブルという事でいうと食事をするための座卓と比べてサイズは小さめになりがち。
下に書きましたが、食事をするのに必要なスペースというのもある程度決まっていて、それより狭いことが原因で食事がしにくくなる場合も。
とくに複数の人数で食べるときは横幅や奥行は重要になってきます。
ローテーブルで食事するときの最適な高さ
テーブルでご飯を食べるときの最適な高さについて、ダイニングテーブルとの比較などとともにまとめてみました。
食べにくい一番の原因は高さが合っていない為なので。
ダイニングテーブルとの差は
まず食事をするためのテーブルであるダイニングテーブルについて比較してみます。
(一般的なサイズでの話なので、すべてに当てはまるわけじゃありませんが)
ダイニングテーブルとダイニングチェアの座面の高さ
- ダイニングテーブルの天板の高さ:70㎝前後
- ダイニングチェアの座面の高さ:40㎝前後
ローテーブルとソファの座面の高さ
- ローテーブルの天板の高さ:けっこう幅はあるけど高くても45㎝程度
- ソファの座面の高さ:40㎝前後から沈むのでマイナス3~5㎝くらい
何度も言いますが、それぞれ比較のために平均的なサイズを書いてるだけで、モノによってはけっこう変わってくる場合もあります。
さて、ここで天板の高さと座面の高さの差を考えてみます。
- ダイニングテーブルの場合、その差は70㎝-40㎝=30㎝
- ローテーブルにソファの場合、45㎝-35㎝=10㎝
ローテーブルの方は高めのテーブルに座面がけっこう沈むタイプのソファという設定で計算しても、その差は10㎝。
この天板と座面の高さの差が、重要になってきます。
差尺という考え方
その差の事を差尺(さじゃく)と言うんですが、一般的には差尺がこのくらいだと食事がしやすい、という計算式があります。それは、
座高÷3-2
座高は身長×0.55で計算できるので、
身長×0.55÷3-2㎝
で最適な差尺が出ます。
で実際に計算してみると、子供や極端に背の高い人以外では27~30㎝くらいが適正な差尺となります。
そうです。
食事をするためのダイニングテーブルは、やっぱりよく考えられているんです。
それに比べてローテーブルにソファだと、差尺が10㎝なので当然のことながら前かがみになりすぎて食べにくくなるんです。
(こんな計算しなくてもなんとなくわかると思いますが…)
ソファ+ローテーブルでご飯を食べるには
では、ソファで食事をするためにはどうしたらいいか、という話ですが、
- ロータイプにする
- リビングダイニングにする
- 高めのテーブルを選ぶ
といった事が考えられます。
ローソファにする
「ソファの座面が低ければ、テーブルの高さが低くても差尺が30㎝に近くなる」ということから、ソファ側の高さを低くして使いやすくするという方法。
実際にローソファになると、座面の高さが20㎝くらいのモノも。
(フロアソファと呼ばれる座椅子みたいな高さのモノもありますが)
それだと45㎝くらいのローテーブルでも25㎝くらいの差尺が確保されるので、そこまで使いにくくはなくなります。
もちろんローソファなりのメリット・デメリットがありますが。
リビングダイニングタイプにする
もう1つは、
- リビングダイニング
- ソファダイニング
などと呼ばれるタイプ。
座面の高さや固さがダイニングチェアに近いソファと、高めのテーブルを合わせたセット。
ここまで行くと、もはやソファとローテーブルの組み合わせとは言えません。
テーブルの高さは55~65㎝くらいになるモノがほとんどなので。
が、ソファに近い座り心地と食事のしやすさを両立させるには選択肢の一つとなるんじゃないでしょうか。
昇降式テーブルを選ぶ
上にも書きましたが、テーブルの高さが上がると食事がしやすくなりますが、ローテーブルではなくなります。でも食事のしやすさを重視するならこの選択肢も考えないといけません。
そこで出てくる選択肢の一つが、「高さを調節できる昇降式テーブルを選ぶ」です。
ご飯を食べやすい高さに調節して、食事以外の時は低くしてローテーブルとして使えばいいので。
デザインは好みが分かれるかもしれませんが、機能的にはベストかもしれません。
ローテーブルの高さについてはこのページにもまとめてます。
床に座って食事をするときの必要な幅や高さ
ここまでソファに座ってローテーブルを使う場合の話についてまとめてきました。
ただ、せっかくなので床に座ってローテーブルを座卓として使う場合の必要となるサイズについても簡単にまとめておきます。
食事に必要な1人分のスペース
まず人一人がある程度の余裕を持って食事をとるために必要なスペースですが、
横幅60㎝×奥行き40㎝
となりテーブルのサイズを考える場合、すべてここが基本となります。
2人なら横幅が120㎝は必要、といった感じです。
複数だと奥行きが必要に
そして複数になって向かい合って座るなら、奥行きは40㎝×2で80㎝必要になってきます。
この辺りを基本と考えて、
- さらにゆったり使いたいならより大きなテーブルを
- スペースを抑えたいなら5~10㎝くらい小さいモノにしようか
といった選び方になります。
幅や奥行に関しては次のページも参考にどうぞ。
高さは30~40cm
あと高さについては、上に書いた差尺という観点や一般的に言われているサイズで言うと床から30~40cmまで、といったところでしょうか。
個人的には35㎝あたりがいい感じかと。
ただし座っているお尻の高さからという前提なので、座布団や座椅子を利用するとなると、その厚みをプラスして考える必要があります。
ローテーブルで子供が食べるときの注意点
子供の食事にローテーブルを使う場合もあるでしょう。ポイントとしては、
- 角に気を付ける
- 簡単に動かないように
- テーブルの上にあるモノに気を付ける
といったことがあげられます。
角に気を付ける
小さな子は特にですが、顔の高さに角がくるのであまり角がないモノ、あるいは保護するグッズの活用はおすすめです。
簡単に動かないように
つかまり立ちしたりする頃は特にですが、もう少し大きくなった子でも軽すぎて簡単に動くテーブルだと危ない場面も。
テーブルの上にあるモノに気を付ける
ダイニングテーブルだとそこまで気にすることもないんですが、子供が大きくなってローテーブルで食事をしていると、お鍋やホットプレートなどでのやけども気を付ける必要が。
簡単に届いてしまうので。
ダイニングチェアに座った時の高さに関する心配はないんですが、ローテーブルならではの心配がいくつかあるので注意は必要です。
ローテーブルで食事をする場合のまとめ。
ソファにローテーブルは食事がしにくい!
だから座面と天板の高さの差をできるだけ広げる必要あり。
そのためには低いソファにするか、テーブルを高くするか。
ローテーブルではないけれど、ソファダイニング(リビングダイニング)にするという手も。
↓ おすすめのローテーブルをタイプ別にまとめてみました。